慶應義塾大学医学部と国立精神・神経医療研究センターのグループは、今月からクローン病治療薬「OCH-NCNP1」の医師主導治験を開始した。同センター神経研究所の山村隆免疫研究部長らが見出したNKT細胞に刺激活性を持つ糖脂質医薬について、軽症から中等症のクローン病患者に約6週間投与し、有効性と安全性を確認する。
下痢や腹痛などの消化器症状の再発、回復を繰り返す難病であるクローン病の治療として、5-アミノサリチル酸製剤、抗菌薬などによる薬物療法が行われているが、副作用により長期的な治療効果が発揮されにくいのが現状。画期的な抗体医薬である抗TNFα製剤も、効果が得られなかったり、減弱する患者が見られていた。
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