日本イーライリリーと鳥居薬品は、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応症とした抗IL-17A抗体「トルツ皮下注80mgオートインジェクター・同シリンジ」(一般名:イキセキズマブ)を新発売した。乾癬治療薬として国内初承認のオートインジェクター型注入器のある製剤となっている。イーライリリーにとっては、自己免疫疾患領域で国内初参入となる。
トルツは、乾癬の病態に深く関与しているIL-17Aに高い親和性で結合し、その活性を中和するモノクローナル抗体。
日本イーライリリーと鳥居薬品は、国内で皮膚科領域における販売提携契約を結んでおり、トルツの皮膚科領域は両社で、関節症性乾癬についてはリウマチ疾患領域の医療従事者に対して日本イーライリリーが情報提供を行う。
トルツをめぐっては、中央社会保険医療協議会の審議で、類似薬と比較して高い薬価が設定されたことから、日本イーライリリー側が薬価収載申請を一度取り下げ、薬価の再申請が行われていた。