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【臨床薬理学会学術総会】薬剤適正化の余地大きい‐多剤併用の実態を報告

2016年12月08日 (木)
臨床薬理学会学術総会

 多剤併用(ポリファーマシー)を適正化するためのポイントが1~3日、米子市で開かれた日本臨床薬理学会学術総会のシンポジウムで討議された。登壇した各演者は、処方が見直されることなく漫然とした投与が続いていたり、エビデンスが十分でないのに投与されていたりするなど、薬剤適正化の余地は大きいことを指摘。慢性透析患者に対する多剤併用の実態や、ポリファーマシー外来を開設した事例などを提示した。

 笠岡第一病院内科の医師、原田和博氏は、同院に通院する慢性透析患者を対象に服用薬剤数を調べた結果を発表した。203人中183人が回答。服用している薬剤数は平均9.1剤、錠剤数は平均16.9錠だった。薬効別では降圧薬、胃薬、リン吸着薬、ビタミンD、抗血小板薬などの順に服用する患者が多かった。


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