放射線医薬品最大手の日本メジフィジックスは、PET診断薬事業の強化に乗り出す。昨年7月には群馬に北関東ラボを稼働し、半減期がわずか2時間と短いPET製剤「FDG」(フルデオキシグルコース)に関して、沖縄を除く全都道府県への配送体制を整備した。10月に「SPECT事業部」と「PET事業部」を新設し、核医学技術を治療と診断で応用すべく、治療薬メーカーや大学との外部連携も開始した。下田尚志社長は、本紙の取材に対し、「核医学技術を使ったビジネスの可能性は広がっている」と強調。あらゆるモノがインターネットにつながるIoTや人工知能(AI)を活用した診断法開発など新規事業も視界にとらえる。
同社は、1973年に設立し、住友化学とGEヘルスケアがそれぞれ50%の株式を保有。2015年の売上高は323億円と国内放射性医薬品市場で7割弱のシェアを握るリーディングカンパニーだ。
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