日本保険薬局協会(NPhA)の中村勝会長は19日の定例会見で、C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が奈良県内の薬局チェーンで発覚した問題について言及した。中村氏は、「医療用医薬品で偽造品の出現は、日本ではほとんど起きていなかった。理由はともかく、事実としてこのような事例が出てきたことに対し、NPhAでも大変危惧している。あってはならないことが起こった」とし、「われわれとしては会員に対し、なお一層、流通、特に仕入れに関しては慎重に行うようにと再度徹底した」と語った。
中村氏は今回の問題について、「現段階では正確で詳細な情報が入ってきているわけではないが、正規のルート以外から入手したものであるということは聞いている」とし、「非常に限定された悪意に満ちた行動の中で起こったことだと捉えている」とした。
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