東京都の商品等安全対策協議会は、子供が歯ブラシをくわえたまま転倒し、喉を突くなど口腔内を受傷する事故が多く、入院事例もあることから、子供の歯ブラシによる喉突き事故防止のための提言を盛り込んだ報告書「子供に対する歯ブラシの安全対策」をまとめた。商品等の安全対策や事故情報の収集と活用体制の整備のほか、事業者団体や歯科関連学会、消費者団体、国等が連携し消費者への注意喚起などを積極的に行うことを提言している。
都が把握している2011年以降の5歳以下の歯ブラシによる受傷例は337件で、そのうち入院した事例は67件だった。また、都消防庁の救急搬送例は、11年から毎年40件程度で推移している。事故件数が最も多いのは1歳代で全体の約半数を、1~3歳前半は全体の8割、1~2歳前半が全体の3分の2を占めている。受傷した要因は約6割が「転倒」で、その原因は1、2歳では「立っていた・歩いていた」、3歳では「走っていた」の割合が高かった。事故例の中には「座っていた」状態から転倒し、中等症以上となった事例も2件あった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。