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製薬4社、医療薬の共同物流‐まずは北海道でトライアル

2017年02月28日 (火)

18年に物流センターを稼働

 アステラス製薬、武田薬品、武田テバファーマ、武田テバ薬品は、北海道札幌市に医療用医薬品の共同保管・共同輸送を行える物流センターの設立に関する基本合意書を締結した。地震や風水害等の自然災害時における医療用医薬品の安定供給体制を確保するため、4社が協力して北海道での共同保管と共同輸送体制を構築し、2018年3月までに共同物流センターの稼働開始を目指す。

 医薬品の物流体制をめぐっては、11年に起きた東日本大震災で、車の渋滞など医薬品配送に大きな問題が生じた。非常時の安定供給への対応が喫緊の課題となるほか、さらに近年、医薬品の保管・配送で厳格な温度管理が求められる欧州GDPを考慮した品質確保や、トラックドライバーの不足、安全運行への取り組みなども流通上の課題に挙げられ、業界全体で医薬品の共同保管・共同輸送の必要性が指摘されている。


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