米国研究製薬工業協会(PhRMA)のホアキン・デュアト会長(ジョンソン・エンド・ジョンソンのエクゼクティブ・バイス・プレジデント)は12日、都内で記者会見し、日本の製薬企業の事業動向について、「国際化を進めている傾向にある」との見方を示した上で、「日本の薬価制度に安定性や予見性がなければ、国際化の達成が困難になり、そのためには国内が力強い市場であることが大事。イノベーションを促進する医療制度は(外資系企業よりも)もはや日本企業の方がより重要ではないか」と指摘。薬価制度の抜本的見直しが議論される中、日本の医薬品産業の競争力を考える意味でもイノベーションを促進する医療制度が必要との考えを示した。
デュアト氏は、国内製薬企業の新薬開発力に関して、「基礎研究やアカデミアの力は強く、アジアの中でも創薬国としてのポジションでいえば強国に位置していると思う」と述べ、今後その地位を維持していくためには「健全なマーケットが必要」との考えを示した。
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