日本病院薬剤師会東北ブロック第7回学術大会が10日、弘前市内で開かれ、シンポジウムで医療安全に向けた薬剤師の活動を議論した。日常的に使われている輸液セットをはじめ、医療機器と薬剤の接触などの相互作用により、可塑剤の溶出や劣化、破損といった影響を及ぼし合うことに病棟薬剤師が関心を高めて確認するよう注意喚起が行われたほか、医療法施行規則改正を受け、特定機能病院で薬剤師が医療安全管理に関与している実践例が示された。
東北公済病院薬剤科の中村浩規氏は、医薬品と医療機器の相互作用の理解不足により、医薬品が適切に調剤、混合調製されても、投与段階で医療機器の選択ミスや不適切な使用を行うことで重篤な有害事象につながる可能性を指摘した。
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