
今月2日から3日間にわたり名古屋で開催された第68回日本東洋医学会学術総会(金子幸夫会頭:金子医院院長)では、メインテーマを「漢方医学の確立・協調と発展に向かって」とし、プログラムの随所に“日本の新たな漢方医学を確立して発展させるべき”との金子会頭の熱い想いがうかがえ、盛況裡に幕を閉じた。このうち特別講演では、北里大学東洋医学総合研究所の所長を長年務め、現在もなお東洋医学部門での教育および漢方外来で活躍中の花輪壽彦教授が「漢方診療35年の経験から」と題して講演を行ったが、貴重な臨床現場での経験の紹介に、多くの参加者が真剣に耳を傾けていた。
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花輪氏は「『三度肘を折りて良医となる』の喩えのごとく、失敗の多い臨床医であるが、いくつか後学の参考になることを“経験知”として述べたい」として、自身の想いも交えて紹介した。
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