4月に就任したノバルティスファーマの綱場一成社長は、24日に都内で記者会見し、2016年度業績が3.7%減の2502億円と減収になったことについて、「業績の底と考えている。全製品群で前年比増収を達成しているが、長期収載品がマイナス要因となったのが響いた。ただ回復基調にある」との認識を示した。その上で19年以降の新薬ラッシュを控え、8月1日付で戦略的組織改編を行い、▽プライマリーケア▽スペシャリティケア▽中枢神経▽アルコンファーマ▽オンコロジーの五つの領域で営業展開を進める方針を打ち出した。
綱場氏は、社長就任に当たって、降圧剤「ディオバン」の臨床研究に関連した論文データ改ざん問題で東京地方裁判所から無罪判決を受け、「データ改ざんとしては事実認定された。臨床研究に適切にかかわることができなかったと深く受け止めている」と陳謝。「一朝一夕にはいかないが、企業風土の改善に向けた取り組みを継続的にやっていきたい」と語った。
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