日本小児臨床薬理学会は10月7、8の両日、第44回学術集会(会長:田中敏博氏・静岡厚生病院小児科診療部長)を「臨床薬理学―子供たちの日常診療の中で」をテーマに、静岡市のホテルアソシア静岡で開く。
今回のテーマは、一般的な市中病院の、しかも常勤医が一人という施設に勤務する田中氏が会長として指名されたことを咀嚼して設定されたもの。臨床薬理学は何か、大学病院や専門病院で扱われる学問と多くの医療関係者が思い込んでいるのではないかと考えられることから、毎日の診療でその種が転がり、知らず知らずのうちに誰もが関わりを持っていることを認識し、足を踏み入れ、探求を開始するきっかけになるような学術集会を目指している。
次の各氏の講演等が予定されている。
特別講演
▽ゲノム医学の進展と小児臨床薬理学へのインパクト=榊佳之・東京大学名誉教授▽Choosing Wisely Japan(小児医療での展開)=徳田安春・群星沖縄臨床研修センター長
教育講演
▽今あらためて「悪薬」タバコを考える=加治正行・静岡市保健所長▽希少難病(先天性異常症の治療薬開発の問題点)=大浦敏博・仙台市立病院副院長▽僕は肝芽腫で手術・抗癌剤治療を受け、外科医になりました=平田明裕・静岡厚生病院外科診療部長
シンポジウム
▽インフルエンザ・ワクチンの臨床薬理学―痛くなくて安全でよく効くワクチンを子供たちに▽子供へのかぜ薬の処方を考える―医薬分業ではなく、医薬連携を!(小児薬物療法セミナー)
このほか、教育セミナーやモーニングセミナー、一般演題(口演、ポスター)も予定している。
事務局は、わかば学術集会支援室(TEL054-297-4410、FAX同4430)