◆緩和ケア病棟で最期を迎えた進行癌患者の家族のうち約40%が何らかの家族内の葛藤を経験していた。筑波大と東北大のグループが日本ホスピス緩和ケア協会加盟の国内71施設の緩和ケア病棟の調査で明らかになった
◆葛藤の内容は、「自身が本来果たすべき役割を十分にしていない家族の方がいると思うことがあった」「患者の治療方針に関することで意見が合わないことがあった」などが多かった。さらに、遺族の年齢が若い場合や家族内で意見を強く主張する人がいた場合、病気後に家族内でのコミュニケーションが十分に取れていなかった場合などに家族内の葛藤が増えていた
◆癌患者の家族が経験する葛藤は、癌患者や家族のQOLに影響する可能性が指摘されている。今回の調査のように葛藤の具体的な内容が把握できれば、医療関係者等の支援の仕方の参考となろう
◆在宅医療でも緩和ケアは重要となる。病棟と在宅では家族の考え方は異なるかもしれないが、在宅に取り組む薬局薬剤師には、家族サポートが多職種連携の際には必要だろう。
患者の家族へのサポートも必要
2017年08月25日 (金)
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