武田薬品は、抗α4β7インテグリン抗体「ベドリズマブ」(海外製品名:エンティビオ)について、中等度・重症の活動期の潰瘍性大腸炎治療薬として国内申請した。同剤は既に60カ国以上で承認を取得しており、2016年度の海外売上1432億円を達成した大型製品となっている。武田が注力する消化器疾患領域の成長ドライバーであり、国内での申請に至ったことについて「グローバル製品の実現に向けて大きな一歩を踏み出した」と位置づける。
同剤は、循環血液中に存在する特定の白血球サブセットに発現するα4β7インテグリンに特異的に結合し、腸管の血管内皮に選択的に発現する細胞接着分子「MAdCAM-1」とα4β7インテグリンの相互作用を阻害することで、炎症性細胞の一種であるTリンパ球の遊走を阻害し、炎症を軽減する。米子会社のミレニアムが創製した。
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