戦略的提携も今後検討
武田薬品の創薬研究部門の一部事業を分社化した創薬支援子会社「アクセリード・ドラッグディスカバリーパートナーズ」が武田の湘南研究所に誕生した。今後目指すのは、武田の創薬支援に特化した会社ではなく、第三者的なCROとしての成長だ。いわば、製薬企業から受託企業への転身に向けたチャレンジが始まる。大事にするのは、武田が標榜するオープンイノベーションの精神。池浦義典社長は、他のCROとの関係性について、「競争相手ではなくパートナー」と言い切る。閉塞感が漂う国内非臨床CRO市場に一石を投じることができるか。池浦氏に今後の事業方向性を聞いた。
探索からIND申請まで‐低分子薬の研究支援が中心
――アクセリード設立の背景は。
武田の研究開発体制の再編がきっかけだ。武田が戦略的な重点領域を設定する一方、これまで培ってきたプラットフォーム技術や経験、人材を活用していくため、武田本体から切り離し、産業革新機構、メディパルホールディングスとの3者合弁による「スコヒアファーマ」の設立や、循環器領域における米カーデュリオンとの連携など様々な施策を進めている中、アクセリードもその一環として設立した。
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