テゴプラザンが韓国で申請
バイオベンチャーのラクオリア創薬は、消化器領域のスペシャリティファーマとして事業展開を進め、2019年に黒字化を目指す。胃食道逆流症に対するカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)「テゴプラザン」が導出先企業によって韓国での申請が実現したほか、開発段階にも複数の消化器疾患治療薬を保有する。代表取締役の谷直樹氏は、本紙のインタビューで、消化器領域は他の領域に比べると上市されている治療薬が多いとの認識を示しつつも、「消化管運動の調節ができていない患者に対して、良好な状態を恒常的に維持できる治療薬はまだない」と述べ、消化管運動調節薬などアンメットメディカルニーズが未充足な領域で商機をうかがう構えだ。
ラクオリア創薬は、消化器疾患領域を中心にイオンチャネルを用いた独自の創薬技術を用いて探索研究、臨床開発を行い、国内外の製薬企業に導出するビジネスモデルを採用しており、17~19年の3カ年中期経営計画では、最終年度の19年に悲願の黒字転換を目指している。産学連携を積極的に推進しており、名古屋大学に研究開発拠点を移転したり、産学協同研究部門を設置する。谷氏は、「19年には名古屋大学との連携で、リード化合物が同定されているのではないか」との展望を示す。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。