東京大学病院精神神経科は、同院に通院している統合失調症患者を対象に、ベタインの有効性や安全性を調べる臨床試験を実施しているが、今月11日から同院に通院中に限らず広く参加者を募ることにした。
統合失調症は、抗精神病薬や心理社会的治療により症状が改善することが多いが、これらの治療で症状を十分にコントロールできない患者も少なくない。同院では以前に、統合失調症患者で血液中のベタイン濃度が低下していることを見出している。動物実験でベタインは神経保護作用があることなどが報告されており、ベタインを補うことで治療効果が得られることを期待して、今回の臨床試験を計画した。
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