小林製薬は、近畿大学薬学総合研究所(森山博由准教授、森山麻里子客員准教授)との共同研究で、アロエベラ液汁が紫外線(UVB)による皮膚のダメージを軽減し、皮膚を紫外線から守る効果があることを発見した。アロエベラ液汁が紫外線による細胞死(アポトーシス)を引き起こす活性型蛋白質Caspase3(カスパーゼ)の発現を抑え、過剰なアポトーシスを抑制することが確認されたというもので、9~10日に東邦大学習志野キャンパスで開かれた日本生薬学会第64年会で発表した。
アロエ属植物は、アフリカを原産とする多肉性植物であり、その品種は世界に300種類以上あるとされる。中でもアロエベラは、古くから火傷や切り傷、日焼けなどに対する民間療法に用いられてきた。小林製薬と近畿大学では、これまでもアロエベラの機能性に着目した検討を進め、アロエベラ液汁が表皮細胞に分子レベルで作用し、細胞遊走や表皮ターンオーバーを活性化することを見出している。
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