厚生労働省医薬・生活衛生局総務課の紀平哲也薬事企画官は9月23日、高槻市内で開かれた日本社会薬学会年会で講演し、医薬品のリスクはゼロにはならないことが「一般の人にはなかなか伝わっていないのではないか」と強調。医療関係者と国民との間にそのような認識のギャップがあるために、薬剤師が対面で情報提供する必要性が理解されづらく、規制改革の議論の中で「モノさえ渡れば大丈夫で、情報提供もネットやメールでやればいいのではないかと言われる」と課題を語った。
紀平氏は「一般の人から見れば医薬品はリスクがないものと思われている側面がある」と言及。「医薬品のリスクはゼロではない。しかも、誰にいつどんなリスクが起こるのかは完全には予測困難。ある程度低減させる手立てはあるが、決してゼロにはならない。この前提が一般の人に伝わっていない」と話した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。