デジタルヘルスのスタートアップ「キュア・アップ」は、医薬品や医療機器を使わずソフトウェアで病気を治すニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」の国内治験を開始する。治療アプリの治験は日本初。ニコチン依存症患者に対する治療アプリでの治療効果を検討し、2年後には承認申請を行い、承認後には保険償還を得たい考えだ。佐竹晃太社長は、2日に都内で記者会見し、「これまでは医薬品と医療機器の二つのツールで病を治してきたが、第3の治療法としてアプリを事業化したい。オールジャパン体制でグローバル展開していきたい」と意欲を示す。
ニコチン依存症をめぐっては、身体的依存に対しては禁煙補助薬で治療できても、心理的依存については短い診療時間の中で十分な介入ができず、禁煙治療者の7割以上が再喫煙に至ってしまう実態がある。2週間~1カ月に1度のペースで診察が行われず、在宅・院外での治療空白で介入するために、同社が開発したのがニコチン依存症アプリの「CureApp禁煙」だ。
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