薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は9月29日、アボットバスキュラージャパンが申請した経皮的僧帽弁接合不全修復システム「MitraClip NTシステム」など2品目の承認を審議し、了承した。
「MitraClipNTシステム」は、心臓弁の一つである僧帽弁が心臓の収縮時に適切に密着せず、血液が逆流して呼吸困難、心不全などを引き起こす僧帽弁閉鎖不全(MR)の治療に使用する僧帽弁接合不全修復システム。先端にクリップが付いたカテーテルを大腿静脈から挿入し、密着していない弁の先端をクリップでつなぎ合わせることで血液の逆流を防ぐ。現在、MRに対する主な治療法は薬物療法と外科手術となっているが、合併症や死亡リスクが高いことから、これらの治療法が行えない患者に対して、侵襲性が低い同システムを用いる。
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