医療薬学会年会で強調
地域における薬剤耐性(AMR)対策をどのように推進するか――。3~5日の3日間、千葉市で開かれた日本医療薬学会年会のシンポジウムで講演した各演者は、医師や患者の抗菌薬使用の意識を変える役割を薬局薬剤師が担う重要性を強調。薬局薬剤師は病名や処方意図が分からないために疑義照会しづらいことや、病院では届出制が導入されている抗菌薬でも在宅医療現場ではその使用に制限がないことなど、AMR対策推進に向けて解決すべき課題を提示した。
薬剤耐性菌の広がりを受けて世界的にAMR対策が重要視される中、日本でも昨年4月にAMR対策アクションプランが策定された。同プランは、病院内だけでなく地域でも広域経口抗菌薬の適正使用を推進するよう要請。こうした動きの一環として今年6月には「抗微生物薬適正使用の手引き」がまとめられ、急性気道感染症などには原則として抗菌薬の投与を行わないよう求めている。
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