日本医療研究開発機構(AMED)は29日13時30分から、東京王子の北とぴあで、研究公正シンポジウム「RIOネットワークキックオフシンポジウム『考え、気づかせる』研究倫理教育」を開催する。これまでの研究倫理教育は、ガイドラインの解説や罰則の周知、過去の研究不正事例の紹介など、研究公正防止の関連知識を習得させる座学が中心だったが、研究者には法令やガイドラインなどの規範の趣旨を理解した上で、自律した判断が求められる場合が少なくない。こうした中、シンポジウムでは考え、気づかせる研究倫理教育が紹介される。参加費は無料だが、定員350人の事前登録制となる。
シンポジウムでは、講演として、▽研究倫理をどのように教えるか「技術者倫理教育の視点から」(片倉啓雄・関西大学化学生命工学部教授)▽チュートリアル形式での研究倫理教育の試み(西川祐司・旭川医科大学教授)▽自然的な研究公正への意識付けをどう養うか―『健全な』研究公正の実現に向けて」(岡林浩嗣・筑波大学生命領域学祭研究センター講師)――のほか、フリーディスカッション『中堅研究者に「考え、気づかせる」にはどうしたらいいか』を行う。
参加申し込みは、RIOネットワーク2017のホームページでできる。問い合わせ先は、研究公正シンポジウム事務局[TEL03-5362-0117]