
帝人の鈴木純社長は11月27日、大阪市内で開いた記者懇親会で、今年2月に発表した中期経営計画2017-2019「ALWAYS EVOLVING」について「初年度として順調に滑り出した1年」との感想を述べた。また、長期ビジョンで掲げた『未来の社会を支える会社』の実現に向け「3年間になすべきアクションとして、環境価値ソリューション、安心・安全・防災ソリューション、少子高齢化・健康志向ソリューションを重点領域として、既存事業の成長戦略、発展戦略による新たな価値の創造を通じた新規コアビジネスの確立に注力していく」との考えを改めて強調した。
このうちヘルスケア領域は「人工関節や骨接合材料など埋込型医療機器ビジネスの拡充や機能性食品素材であるスーパー大麦へのビジネスへのチャレンジなど将来に向けた種まきを強力に推進している」と説明。一方、課題事業の抜本的な構造改革として北米における在宅医療事業の徹底などで「主要施策は概ね完了した」としながら、「これらも必要な痛みは先送りすることなく、ビジネスモデルを変えながら、次の発展の土台を築いていきたい」と展望した。さらに10年後に向け、「マテリアル事業とヘルスケア事業を2本の柱とし、ITがそれを支え、今はまだ利益貢献していない新しい事業が収益の柱となっていくよう事業ポートフォリオの変革を推進していく」と述べた。
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