相対基準3年目で安定期に
厚生労働省は27日、第103回薬剤師国家試験の結果を発表した(表参照)。受験者数1万3579人のうち、合格者は9584人で、合格率は70.58%だった。合格率は前回より1ポイント下がったものの、合格者数は105人多くなった。合格者の基準を、「得点率65%以上」の絶対基準から、平均点と標準偏差を用いて試験ごとに合格基準を決める「相対基準」に変更してから3年目を迎え、合格率が大きく変動しなくなったこともあり、安定期に入ったと見られる。厚生労働省は、今回の結果について「前回と同様の結果となった」とした上で、「新たな需要にしっかり応えられる合格者数ではないか」とした。
厚労省「前回と同様の結果」
6年制新卒者の合格者は7304人で合格率は84.87%、6年制既卒者は2151人で47.00%だった。新卒者は、前回の85.06%から0.19ポイント減で、既卒者は前回の50.83%から3.83ポイントの減となった。
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