アステラス製薬は、心機能検査補助剤「レキスキャン」について、心筋シンチグラム時の心筋負荷の適応で、米FDAから承認を取得した。
レキスキャンは、心機能検査時の薬理学的負荷としての使用を目的とした注射剤。冠血管平滑筋、血管内皮等に多く存在するアデノシンA2A受容体を選択的に刺激するメカニズムを持つ。急速静注により迅速に血管を拡張させると共に、体重による用量調節が不要な心機能補助剤となっている。
アステラスの米子会社は「レキスキャン」について、2000年7月に米CVセラピューティクス社と北米での共同開発・独占的販売に関するライセンス契約を締結している。昨年5月にCVセラピューティクス社が、画像診断時の薬理学的負荷を適応として、FDAに承認申請していた。
今回の承認を受けアステラスの米子会社は、CVセラピューティクス社に12億ドル(約1200億円)の一時金を支払う。レキスキャンの販売は、準備が整い次第、開始する予定にしている。
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