日本感染症学会と日本化学療法学会が合同で策定に取り組んでいる「クロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシル感染症(CDI)診療ガイドライン」の内容がほぼ固まった。国内外のエビデンスをもとに、CDIの検査や診断、定義、薬物療法、予防、院内感染対策などの考え方や方法を提示するもの。バンコマイシンとメトロニダゾールの使い分けや、国内で承認申請中のフィダキソマイシンの位置づけが盛り込まれている。5月まで募集していたパブリックコメントなどを踏まえて今後内容を調整した上で、今年度内に書籍として発刊する計画だ。
CDIは、抗菌薬の投与などによって腸内細菌叢が乱れ、CDが腸内で増殖して下痢や炎症を引き起こす疾患。再発や難治化、重症に至る症例も存在し、臨床現場で対応に苦慮することも少なくないため、標準的な診療指針の策定が望まれていた。こうした背景から両学会はCDI診療ガイドライン作成委員会(委員長:聖マリアンナ医科大学感染症学講座・國島広之氏)を立ち上げて検討を実施。このほどその内容がほぼ固まった。
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