23日の中央社会保険医療協議会総会では、新たに薬価収載された腎細胞癌に用いる抗癌剤「ネクサバール」(一般名:ソラフェニブ、バイエル薬品)について、薬価が高額であるため包括払い制度であるDPCで対応できないことから、当面は同剤にかかる費用は出来高払いによって算定することを決めた。
同省によると、同剤を使わない場合の症例の薬剤費は36万7530円なのに対し、同剤を使った場合の見込み薬剤費は約63万4000円と高額になる。中医協では、一定以上の高額なものはDPCで定める点数でカバーできないため出来高算定とすることにしている。
あくまでも暫定措置であるため、原則として次期診療報酬改定時でDPCに盛り込まれ、包括評価の扱いとなる。