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脂肪肝が糖尿病を改善?‐肝臓から肥満改善のシグナル

2006年7月3日 (月)

 肝臓から肥満や糖尿病を改善させる神経シグナルが出ていることを、東北大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センターの片桐秀樹教授らの研究グループが発見した。分かってきた神経システムを活性化するような薬剤が開発されれば、画期的な肥満・糖尿病の治療へとつながるのではと期待される。米国科学誌「サイエンス」に掲載された。

 過食などの生活習慣病に基づく肥満は、糖尿病・高血圧・高脂血症を併発しやすく、メタボリックシンドロームにつながる。メタボリックシンドローム患者は動脈硬化を生じやすく、患者数の急増と相俟って医学的にも社会的にも大きな問題となっている。また、メタボリックシンドローム患者では、脂肪肝も高頻度で合併することが知られており注目されている。

 ところが、片桐氏らの研究グループがマウスに脂肪肝を発生させたところ、エネルギー消費が増え、脂肪組織が縮小して肥満が解消し、糖尿病が改善するという意外な結果が得られた。片桐氏らはその原因について研究を進め、肝臓が痩せさせる神経シグナルを発していることを突き止めた。脳はこの神経シグナルを通じて肝臓に脂肪が蓄積しているという情報を得て、全身の脂肪組織に対して代謝を活発にし、脂肪を分解するように指令していると考えられており、片桐氏らはその仕組みを解明した。

 成果について研究グループでは、「肝臓がカロリーのセンサーとして働き、カロリー過剰時に基礎代謝を活発にして体重が増えないように調節するという今まで全く知られていなかった『肝臓発のフィードバック調節システム』を発見したものである」と説明している。さらに、「この新規神経システムを活性化する薬剤を開発することは、肥満を解消し、糖尿病を改善させる画期的な新しい治療薬となるものと考えられる」と期待を寄せている。




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