日本化薬は、抗HEE2抗体「ハーセプチン」のバイオシミラー(BS)「トラスツズマブBS点滴静注用60mg『NK』・同150mg『NK』」を新発売した。国内初のトラスツズマブBSとなる。
適応症は、HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発胃癌で、先発品と同じその他の適応症についても、今後速やかに承認取得を目指していく方針だ。
同剤は、韓国のセルトリオンとの共同開発で、3月に承認取得後、5月に薬価収載され、今回の販売に至った。海外では既に欧州や韓国など10カ国で販売されている。
日本化薬にとっては、抗体のBSとしては2014年に上市した抗TNFα抗体「インフリキシマブ」に続く2製品目、G-CSF製剤「フィルグラスチム」も含めたBS全体では3製品目となる。
中外製薬が販売している先発品のハーセプチンについては、17年の売上高が341億円で、今年は前期比20.8%減の266億円を見込んでいる。