アース製薬は、粉末入浴剤「バスロマン」(温浴タイプ・スキンケアタイプ)の中身や使いやすさを一新すると共に、グループ会社バスクリンの入浴剤シリーズ「バスクリン」についても、さらに香りの質を高め、新たな香りを加えて全面リニューアルを行った。アースグループでは主力の入浴剤シリーズを“進化”させ、「グループ一丸となって入浴剤市場の活性化につなげたい」としている。
今回の「バスロマン」「バスクリン」全面リニューアルは、[1]2大ブランドのコンセプトを明確化(お客様への提供価値を定義)[2]中身をスペックアップ(価値に見合った価格へ)[3]容器を統一して生産を一本化(シナジーの効いた製造体制へ)──することで、「アースグループの入浴剤市場でのさらなるシェアアップを目指す」(アース製薬川端克宜社長)もの。それぞれ20日に新発売された。
豊富なラインナップで選べる入浴剤の「バスロマン」(医薬部外品)は“お風呂の時間を楽しみたいあなたに”を新たなコンセプトに掲げ、温浴タイプ(「ほっこりゆずの香り」など9アイテム)、スキンケアタイプ(「Wミルクプロテイン」など4アイテム)の中身、使いやすさが生まれ変わった。
バスロマンの温浴・スキンケアタイプ共に、香りをギュッと濃縮したことで1回の使用量が従来品の3分の2になり、使用回数がアップ。さらに温泉成分(硝酸ナトリウム)を高配合し、天然カミツレエキスを新たに配合した。また、温浴シリーズには保湿成分としてショウキョウエキスを新配合し、スキンケアシリーズには新たな保湿成分のほか美容成分スクワランオイルを配合するなど、処方を進化させている。
このほか、▽キャップ表面に商品名が分かりやすい点字の採用▽コンパクト化容器で持ちやすく、置きやすい▽水に強いバリア容器▽蓋の目盛線が見やすく測りやすくなった▽環境にやさしい再生パルプ容器──など、使いやすさを考慮した容器に一新した。両シリーズとも内容量600g、オープン価格。
一方、1930年の発売から長きにわたって日本の入浴シーンと共に進化してきた「バスクリン」も、“やさしさ・安心感”を強化し、大きくなったアロマの粒でフレッシュ感が持続するなど、全面改良を行った。そして従来の香り(ゆず、森、ラベンダー、ジャスミン、ベルガモット)に、新たに五つの香り(ポピー、レモン、菖蒲、カモミール、新茶)を加え、計10タイプでの展開となった。
アロマの粒サイズを2倍(旧天然アロマビーズ、粒の直径サイズ)にすることで、湯の中にしっかり溶け込み、フレッシュ感が長続きする。従来品に比べ温泉ミネラル成分(乾燥硫酸ナトリウム)を増量配合しており、温浴効果を高めて血行を促進する。また、五つの香り(ゆず、森、ラベンダー、ジャスミン、ベルガモット、ポピー)には天然香料成分を増量配合し、香りの本物感を強化した。
「バスクリン」ではこれまでも、人へのやさしさと環境への配慮から、ユニバーサル仕様の容器、再生パルプ使用の環境配慮型容器や開けやすく水に強い容器などを順次採用してきたが、今回のリニューアルでもパラベン・アルコールフリー、オーガニック認証ホホバ油の新配合(保湿成分)、肌へのやさしさ(塩素除去成分配合)、排水への影響確認、浴槽・風呂釜、給湯器への安全性配慮など、“バスクリン新品質”による製品開発の実施も特徴となっている。各容量600gでオープン価格。