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DDS技術を日本の医薬品開発戦略のツールに”HS財団が調査報告書

2008年5月12日 (月)

関連検索: DDS ヒューマンサイエンス振興財団

 日本での医薬品開発戦略ツールとして、DDS技術の積極的な活用を図ると共に、DDS市場が成長するための環境整備が必要だする調査報告書「ポストゲノムの医薬品開発とDDS技術の新展開」を、ヒューマンサイエンス(HS)振興財団がまとめた。報告書では、単に技術支援や金銭的な支援にとどまらず、製剤化されたのちの薬価算定でも評価する検討が必要ではないかと問題提起。世界で7兆円以上にも達し、今後も拡大すると予測されるDDS製剤市場で、日本の立ち遅れを指摘した。

 報告書によると、日本の医薬品製剤・製剤化技術は非常に高く、武田薬品の前立腺癌治療薬「リュープリン」(徐放性製剤)や、北陸製薬が開発した気管支拡張薬「ホクナリンテープ」(経皮吸収型製剤)など、数多くのDDS製剤が開発されてきた。しかし調査では、海外で開発されたものや、日本のものでも海外で開発したものを、国内に導入する傾向が強かった。

 その背景として、「このような製剤化技術が薬価に反映されにくかったことから、国内製薬企業におけるDDS製剤開発に対するインセンティブは高いとはいえない」ことがあると指摘した。

 いくつかのベンチャー企業による開発に期待を寄せつつも、「単に技術支援や金銭的な支援にとどまらず、製剤化された後の薬価算定でも評価する検討が必要ではないか」と問題提起。「原価・薬物・市場などを中心とした算定だけではなく、QOLなど医療経済学的な有用性や採用されている技術を、より反映させるなどの改善が必要であろう」と提案した。

 報告書によると、2003年の世界のDDS製剤市場は、日本の市場規模に匹敵する7兆円で、これまで二桁成長が続いていることから、2008年には10兆円超と予想され、「今後発展が見込まれる有望な成長分野である」と推察している。

 DDS技術が脚光を浴びている理由として、[1]新薬開発の成功確率を高めるための手段として製剤技術の活用が重視されてきた[2]タンパクやペプチド、核酸などの新しいバイオテクノロジーを活用した製剤も、有効成分を患部に安定的に届けるための安定性や粘膜などの膜透過性に課題を抱え、その解決手段として注目されてきた[3]大型製品の特許切れ対策として不可欠なツールとなってきた””ことを挙げた。

 欧米に比べ、日本でDDS製剤の市場化が遅れる中で、薬価政策以外に日本のとるべき戦略としては、世界的にもトップクラスにある日本の医薬品製剤・製剤化技術と新規化合物を組み合わせた医薬を市場に出していくことを基本に据え、「産官学一体となった基礎研究・応用研究の強化が求められる」としている。

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