
京都大学大学院医学研究科薬剤疫学教授の川上浩司氏はこのほど、京都市で開かれた日本臨床疫学会年次学術大会で講演し、一般社団法人「健康・医療・教育情報評価推進機構」(HCEI)が国内で構築している電子カルテデータベースの規模が拡大していると語った。現在約170医療機関と提携し、約1900万人分の患者データ格納を見込む規模に達している。国が主導して構築した「MID-NET」に比べて「多様な医療機関を網羅していることが特徴」と強調した。
川上氏らは2015年以降、国内電子カルテデータベースの整備を推進。HCEIが契約を結んだ医療機関から匿名加工した電子カルテ情報とレセプト情報を収集し、データベース化する仕組みを構築した。その実務は、HCEIから委託を受けたリアルワールドデータ株式会社が担当している。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。