塩野義製薬の手代木功社長は、10月29日に開催した決算説明会で「抗インフルエンザ薬『ゾフルーザ』のメリット訴求により、日本を含めた世界のインフルエンザ市場をスイスのロシュと連携して3000億円に拡大したい」との目標を掲げた。「ハイリスク試験でインフルエンザB型が圧倒的に強い」「1回投与」「早いウイルス減少効果」などのメリットを打ち出し、最大化を図る考えだ。
手代木氏は、今年度の中間決算について、「英ヴィーブによる抗HIV薬、ロシュからのゾフルーザのロイヤリティ収入が増加したものの、高脂血症治療剤『クレストール』、降圧剤『イルベタンファミリー』のジェネリック医薬品発売の影響が出て、国内での売上高は苦戦した」との見方を示すも、「比較的堅調であった」と総括した。
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