厚生労働省は、規格値を上回る量のヒ素が添付の生理食塩液から検出された「乾燥BCGワクチン」の取り扱いに関する留意事項を14日付で都道府県に通知し、関係団体や医療機関に周知するよう要請した。安全性が確保された方法で製造された新製品に交換した後の接種も検討することや、新製品が供給されるまでは同ワクチン添付の生理食塩液以外の生理食塩液でワクチンを懸濁して経皮接種する方法も定期予防接種として認めるなどの考えを示している。
日本ビーシージーが製造販売する乾燥BCGワクチンの生理食塩液に日本薬局方の規格値を超えるヒ素が混入していた問題では、生理食塩液の容器であるアンプルに含まれるヒ素が製造工程で溶け出したことが原因で不適合となり、一時的に出荷が控えられてきた。
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