尿量モニタリング機器の開発・販売を行うリリアム大塚は、医療から介護領域へと進出する。尿のたまり具合をメモリ表示で簡便に確認できる排尿タイミング予測支援デバイス「リリアムスポット」を投入し、大塚の公式通販「オオツカ・プラスワン」で12月から発売する予定だ。医療従事者のみが使える医療機器ではなく、本人や家族、介護職員が在宅でも使え、安価に購入可能な“ヘルスケア家電”での製品化となった。白崎功社長は、15日に都内で開催したセミナーで、「意識するのは残尿ではなく“蓄尿”で、患者や介護者が尿量を確認できるヘルスケア家電を開発し、介護領域で支援したい」と語った。
同社は2015年1月に設立し、医薬品や高度管理医療機器のように長期の開発期間と多額の開発コストがかかる製品ではなく、患者への侵襲度が低く、短期間で開発可能な製品で事業展開を進めている。15年11月には第1号製品として身体に貼り付けるだけで非侵襲的で連続的に膀胱内尿量を測定できる「リリアムα-200」を発売。昨年5月から親会社で輸液に強い大塚製薬工場との全国展開を進め、市場にも浸透してきた。
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