CNSや眼科に新規参入

小坂社長CEO
中外製薬は、2019~21年の3カ年中期経営計画「IBI21」を発表し、国内で3年連続の薬価改定や主力品の特許切れに直面する中、3年間のコア1株当たり利益(EPS)の平均成長率を7~9%とする目標を掲げた。抗癌剤「テセントリク」や「アレセンサ」、血友病治療薬「ヘムライブラ」のグローバル展開、今年申請を目指す視神経脊髄炎関連疾患治療薬「サトラリズマブ」の成長、癌ゲノム検診(FMI)事業の浸透により、目標を達成する。新薬開発では、1品目以上の中分子医薬品の臨床開発入り、28品目を後期臨床試験にステージアップさせる。小坂達朗社長CEOは1月31日、都内で会見し、自社創製品での成長に加え、「ロシュからの導入により、中枢神経系(CNS)領域、眼科領域にも参入したい」と新規領域への参入にも意欲を示した。
同社の18年業績は、売上高5798億円、コア営業利益1303億円と過去最高を更新した。前中計の年平均成長率では売上収益5.1%、コア営業利益12.8%、コアEPS14.9%となり、時価総額では業界トップに浮上した。連結営業利益率や、従業員1人あたりの連結営業利益、MR1人あたりの国内売上高、癌領域売上、病院売上シェアも上位3位以内を達成しており、小坂氏は「創薬、開発、製薬、ソリューション提供の各機能において想定を大きく上回る成果を上げることができた」と振り返る。
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