◆医薬品医療機器法改正法案の内容が見えてきた。一つの焦点となっていた薬局の機能分類について、地域密着型は「地域連携薬局」、高度薬学管理型は「専門医療機関連携薬局」に分類され、これら機能別の薬局は都道府県知事が認定すれば名称を表示できる仕組みを導入する考えのようだ
◆薬局の分類は、地域に住む患者が自分に適した薬局を選べるようにすることが法改正の趣旨だったはずだが、国が求める薬局像としての「連携」にこだわった結果、かえって国民に分かりにくいものになってしまったのではないか
◆地域連携薬局は、“街の薬局”と言えば何となくイメージできるかもしれないが、専門医療機関連携薬局に至っては1回聞いただけで理解できる国民は少ないだろう
◆現場の薬剤師も未だ浸透していない健康サポート薬局との関係性をどう整理すればいいのか混乱を招く可能性がある。法改正で薬局がもっと地域で身近な存在になるはずが、逆の結果になってしまったら本末転倒だ。国会論戦ではその点に踏み込んだ議論を求めたい。
「連携」にこだわるあまり
2019年03月04日 (月)
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