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【エーザイ】認知症予防で新事業‐異業種とBtoCモデル

2019年03月12日 (火)
内藤CEO

内藤CEO

 エーザイは、認知症領域で予防医療市場に本格参入する。認知症治療薬で蓄積したデータから異業種との協業で人工知能(AI)を用いた予防医療に関するアプリケーションを開発し、患者向けにサービスを提供していく「エコシステム・プラットフォームモデル」を構築した。数年以内には患者の歩行・音声・描画のパターンで将来の認知機能を予測するアプリ「VIVO」を投入する計画だ。内藤晴夫CEOは7日、都内で会見し、「様々なコンテンツを提供している企業と連携し、認知症領域のエコシステムに貢献していく」と認知症の予防から治療までを包括した事業展開に意欲を示した。

 内藤氏は、薬価制度の抜本改革や今後予想される毎年の薬価改定など、医療用医薬品の事業環境が厳しさを増す中、「保険財政はどこの国でも緊縮財政以外にない」と述べ、大規模な投資によって定期的に新薬を投入する従来の製薬企業のビジネスモデルのみでは「安定した成長は見込めない」と述べ、保険診療外の予防医療に進出する意義を語った。


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