◆札幌医科大学の新津洋司郎教授らのグループと日東電工は、内臓疾患の患部に効率的に薬剤を運ぶ遺伝子医療デリバリーシステムのポリマーキャリアーの共同開発推進を明らかにした。同ポリマーキャリアーは、直径1nm以下の極小カプセルであり、効率的な肝硬変治療が期待できるという
◆新津教授らは、コラーゲンの生成を促す遺伝子の働きを抑えるsiRNAを、ビタミンAを修飾したリポゾームをキャリアーとして患部に運ぶ肝硬変の治療技術を開発したが、リポゾームではいくつかの点で工業化が困難であった
◆そこで、キャリアーをリポゾームから日東電工が開発中の生体分解性ポリマーキャリアーに着目、これに切り替えることで、定量化が可能になり、工業化の見通しが立った
◆このポリマーキャリアーは、日東電工の技術プラットフォームである高分子合成技術に基づいたもの。既に試作品が完成しており、安全性などの実証試験を経て5年後をメドとして事業化が計画されている。同ポリマーキャリアーは、肝硬変のほかに肺、膵臓などの疾患治療に応用できることから、今後の開発動向が注目されている。
「生体分解性ポリマーキャリアー」
2008年06月18日 (水)
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