◆調剤薬局チェーンの人材採用担当者に「薬学生に毎年アンケートをとっているんです。就職先を選ぶ理由のうち第1位は何だと思います?」と聞かれた。すかさず「教育・研修制度ですか」と答えたが、「残念、ハズレです」
◆正解は「勤務地」。数年前に長らく第1位だった教育・研修制度を抜き、第2位から第1位に座った。都会の中心部で働きたいと希望する薬学生は多い。親元から通学する場合は、就職先も同じ地域で決めたいと望む傾向が強いという
◆勤務地重視の姿勢は、以前からあり、突然降って沸いたものではない。薬学生がそれを前面に押し出せるようになったのは「それだけ企業が弱い立場にあることの裏返し」。薬剤師を確保するには、薬学生の要求に従わざるを得ない。ある大手調剤薬局チェーンも最近、エリア限定採用を用意した
◆来春に4年制の薬学生が卒業した後は、6年制卒が出るまで新卒薬剤師が2年間途絶える。売り手市場は今後4年以上続く見通しだ。ただ、その後需給バランスは落ち着き、いつかは逆転する。ちやほやされる時代はそう長くないことを、薬剤師は肝に銘じておく必要がある。
一番は勤務地
2008年06月16日 (月)
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