ノボノルディスクファーマのオーレ・ムルスコウ・ベック社長は16日、都内で記者会見し、主力の糖尿病領域について、「インスリン市場が昨年に引き続き縮小し、厳しい市場環境になっている」と述べ、GLP-1製剤「セマグルチド」の改良製剤で成長を目指す方針だ。現在、セマグルチドの1日1回経口剤が申請準備中で、「今後数年以内に上市する」との計画を打ち出した。糖尿病以外では、肥満症を対象とした第III相試験を実施しており、セマグルチドの適応症を肥満症や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)にも広げる。
同社の2018年国内売上高は、糖尿病治療薬「ノボラピット」の特許切れや、基礎インスリン製剤「トレシーバ」と混合型インスリン製剤「ライゾデグ」が新薬創出等加算の対象外となったことにより、前年比5.3%減の873億円となった。売上の約6割を占める糖尿病領域では6%減となった。血友病、成長障害のバイオファーマ領域では5%減となった。
【お詫びと訂正】
記事初出時、ノボノルディスクファーマの記事中、GLP-1製剤「セマグルチド」(製品名:ビクトーザ)とあったのは、GLP-1製剤「セマグルチド」の誤りでした。お詫びして訂正します。
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