大鵬薬品は、ヘルスケア領域の国内スタートアップ企業への出資を行う社内ベンチャーキャピタル(VC)「大鵬イノベーションズ合同会社」を設立した。癌や希少疾患を含めた医療関連領域とコンシューマーヘルスケア領域を投資対象とし、創薬を検討する早期段階での投資や起業支援も視野に入れる。投資規模は10億円で、代表には大鵬薬品で創薬研究に携わっていた谷川清氏が就任した。事業の進捗に応じて、増資や数人程度の増員を検討する。
大鵬イノベーションズは、2016年に大鵬薬品が設立した米子会社「大鵬ベンチャーズ」に続く2社目の社内VCとなる。大鵬ベンチャーズは、癌領域を中心に国内外のバイオベンチャーを投資対象としているが、大鵬イノベーションズは国内の医療関連領域、コンシューマーヘルスケア領域、異業種との連携による新たなヘルスケア領域で、スタートアップの起業支援を含む早期段階からの協業を目的とした投資を行う方針である。