長崎県薬剤師会は今年度から、患者の調剤情報を会員薬局の薬剤師が電子的に共有するシステムの対象エリアを県内各地に広げる。薬剤師は、他薬局の情報も含めて患者の調剤情報を一元的に把握できるようになるため、十分な情報に基づく薬学的介入を実施しやすくなる。システムには、重複投与や相互作用を自動的にチェックし、警告を発する仕組みも設けられており、安全性向上にも役立つ。厚生労働省の今年度事業として5月末に採択された。事業費をもとに実施地域を広げる計画だ。
長崎県薬は、昨年度から調剤情報共有システム「おくすりネット長崎」の運用に着手した。同ネットの取り組みに参加する各薬局のレセプトコンピュータに入力された調剤情報は、日々、データ送信用の専用機器を介して県外2カ所に設置されたデータセンターに集積される。
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