前立腺肥大症治療剤「エビプロスタット錠」に新剤形 日本新薬

2008年07月09日 (水)

【服用錠数を半減】

 日本新薬は4日から、前立腺肥大症治療剤「エビプロスタット錠」の有効成分を2倍量含有した「エビプロスタット配合錠DB」の販売を開始した。従来は通常2錠を1日3回服用する必要があったが、1錠3回の服用で済むようになり、コンプライアンスの向上が期待できる。

 剤形追加では同時に、糖衣錠からフィルムコーティング錠に変更。錠剤の直径は従来の9・2mmから7・8mmに、厚さは5・7mmから5・0mmへと小さくなり、のみやすさが改善された。

 植物エキス製剤の同剤は、年間28万人の患者に投薬される同社の主力製品。近年、抗炎症・抗酸化作用によって、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善することが明らかになってきたという。

 今回の剤形追加が売上増に貢献すると予想、同剤の09年3月期の売上高は前年同期比7・4%増の60億円を見込んでいる。同剤の後発品は1994年から登場しているが影響はそれほど大きくはなく、後発品対策が主な目的ではないという。



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