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ノボノルディスクファーマは14日、新規2型糖尿病治療薬のヒトGLP‐1アナログ製剤「リラグルチド」の承認申請を行った。ヒトGLP‐1アナログ製剤の承認申請は、国内で初めて。
リラグルチドは、消化管ホルモンGLP‐1の構造を一部変更したGLP‐1受容体アゴニスト。血糖値が高い場合にのみインスリン分泌を促進し、長時間にわたって血糖降下作用を発揮する。
GLP‐1は、インスリンの分泌を促進するだけでなく、食欲の抑制、動物を対象とした膵臓ランゲルハンス島β細胞の保護効果などが確認されている。ただ、生体内で、ペプチド分解酵素のDPP‐4によって急速に分解され、GLP‐1を高濃度に維持することは非常に困難だった。
リラグルチドは、その問題を解決するために、GLP‐1の構造の一部を改変したアナログ製剤で、1日1回投与を可能にした。
国内第III相試験の結果では、リラグルチド単独投与群、リラグルチド+SU薬併用群で24週投与後のHbA1c値が大きく低下し、特に併用群では約半数の患者がHbA1c値6・5%未満を達成する結果が得られている。重大な低血糖は見られておらず、忍容性も良好だった。
既にリラグルチドは、5月23日に米FDAと欧州EMEAに承認申請を行っている。
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