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ツムラは15日、入浴剤「バスクリン」を中心に育毛剤、洗浄剤などを製造・販売する子会社のツムラライフサイエンス(東京都港区、社長古賀和則氏)を、投資ファンドのWISE PARTNERS(東京都千代田区)に売却すると発表した。8月29日に、WISEが運営する株式譲渡目的会社のプルメリア(東京都千代田区)に45億5000万円で全株式を譲渡する予定。
ツムラは06年10月、家庭用品事業をツムラライフサイエンス(以下TLS)として分割・分社したが、中核的な事業領域である漢方事業とのシナジー効果が少なく、TLSの事業に積極的な資源投入が行えなかった。そうした状況下でWISEから、現経営体制及び組織体制を維持し、TLS事業の企業価値向上への積極的な支援が期待できるMBO(経営陣が参加する買収)の提案があった。将来的に株式公開を目指し、資金調達や信用力の強化も期待できることから、ツムラは提案に応じてTLSの株式譲渡を決定した。
今年度中にTLSとプルメリアは合併するが、合併後の新会社にTLSの経営者や従業員が資本参加する予定。TLSでは「当面は入浴剤の生産に特化した最新鋭工場の建設と、早い段階での株式公開が大きな目標」としている。
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