ゾフルーザは「非推奨」
医薬品の使用指針としてフォーミュラリーが注目を集める中、昭和大学病院附属東病院はインフルエンザ治療薬のフォーミュラリーを策定し、今年初頭の冬のシーズンから運用を開始した。「タミフル」(一般名:オセルタミビル)の後発品を第1推奨薬に設定し、インフルエンザ治療薬の使用率を解析したところ、オセルタミビル後発品の使用率は、前年に比べて16ポイント増の59%に高まったことが分かった。非推奨薬のゾフルーザの使用率は、市場の平均的なシェアよりも低い8%に抑えられていた。フォーミュラリーによって医薬品の適正使用を推進できたという。
インフルエンザ治療薬のフォーミュラリーを策定したのは、ゾフルーザの臨床試験で、薬剤投与による変異ウイルスの検出や薬剤感受性低下が明らかになったことがきっかけである。
同院薬局の吉川雅之氏は、「薬剤耐性ウイルスの蔓延が懸念されたため、薬剤部の発案で策定することになった。策定作業には医師にも加わってもらった」と説明する。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。