
製薬企業やIT企業、研究機関など約100者が集まる枠組み「ライフインテリジェンスコンソーシアム」(LINC)が、業種や業界の垣根を超えて連携し、人工知能(AI)を活用した創薬支援ツールの開発を進めている。創薬標的探索や共同研究パートナーの発掘を支援するAIツール開発など一部で成果が出始めた。一方、ツールを開発しようにも、臨床分野では十分なデータ量を確保できないなど課題も多い。このほど、大阪市内で開かれた事業報告会では、データ共有の基盤づくりを求める声が上がった。
2016年に設立されたLINCは、創薬標的探索からリード最適化、臨床試験、市販後調査など医薬品開発の各ステップで活用できる約30種のAIツールの開発に取り組んでいる。標的探索や分子シミュレーション領域で実用化のメドが立ってきた。
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