中央社会保険医療協議会薬価専門部会は8日、医療上の需要から継続的供給が必要と判断された「基礎的医薬品」の要件見直しについて議論した。診療側委員からは「不採算品再算定との区別があいまいになる恐れがあり、見直しには慎重な対応が必要」との意見が出たほか、支払側からは価格が安い後発品に限定して基礎的医薬品に指定し、長期収載品の撤退を迫る声も上がった。
基礎的医薬品は、不採算品再算定や最低薬価となる前の薬価を下支えして、市場からの撤退を防ぐために指定され、▽収載25年以上で成分・銘柄の乖離率が全ての既収載品の平均乖離率以下▽ガイドラインに記載され、広く医療機関で使用されている――などの要件を満たした品目を対象としている。
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